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  • 執筆者の写真YUKO OBA

異国から来た、天狗の女の子。


とあるメンバーと、最近よく出入りしているのが「天狗」。

ええ、居酒屋チェーンの「天狗」です。

安い!うまい!というのが選ぶ理由でして、結構な酒豪がいても、

ひとりあたり3000円くらいで済む超コスパ店です。

この前行ったときは、日曜の夜で、しかも花見シーズンだったため、

早い時間からお客さんがたくさん入っていました。

ホールは3名くらいのスタッフしかいなくて、

そのうち2名は外国人の女の子。

全然まわしきれていなくて、いつもは驚くほど早く

出てくる料理やドリンクが全然出てきませんでした。

ホールスタッフのうちのひとりの女の子が

私たちのテーブルの周りを行ったり来たり。

彼女に「まだですか〜?」と聞くと、「あ〜、しまった!」という顔をして、

「すぐ持ってきます」とカタコトの日本語で、しかも早口で返事をしてきました。 そして、ずっと小走り(笑)。

とにかく、一生懸命だし、素直そうだし、かわいいの。

だから、あまり文句を言う気にはならなくて、

「いつもは早いんだもんねぇ。今日は大変だよねぇ」とフォローしたりして。

で、聞いてみました。「YOUは何しに日本へ」とは言わないけれど

「どこの国から来たの?」と。

「ベトナムです」

「私、2回行ったよ。ハノイ、ホーチミン、フエ、ホイアン…」

すると、彼女「私の家、フエの近くです」

「かむぉん(ベトナム語でありがとう)」と言ったら、

ふわっと笑顔になりました。

20代と思われる彼女、

社会主義国の田舎から出てきた彼女、

東京はどう映っているのかな。

何を目指しているのかな。

どうしてそんなにひたむきなのかな。

「がんばれっ!」

そう声をかけたかったな。

帰るときに会えなかったのが残念でした。

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